買い物に来たスーパーで

凄いものを見つけた









 恋愛に歳の差なんて関係あるか、コノヤロー












ブハァ!!!

「…どうした。年頃の娘がいきなりそんな汚い音出して」

「銀ちゃん!銀ちゃん!コレ…!!」



が新八に頼まれて買い物に来た近所のスーパー。

暇だったので何となくそれについて来た銀時。


はカップラーメンのコーナーで立ち止まって

わなわなと震えながら銀時の服の袖をくいくいっと引っ張った。




「銀ちゃんコレ見て…」

ハゴァ!!!!




こ、これは…

『渡る世間は鬼しかいねェチクショー』の喜楽ラーメンじゃねぇか…!!!






「ねぇ!?」

「す、すげぇな…本物…か…?」

「ほ、本物だよぅ!だってピン子がここに…!」




カップラーメンの側面をビシリと指で差す

確かに、ピン子が写ってる。しかも満面で微笑んでる。…本物だ。


ゴクリ…

銀時とは同時に咽を鳴らした。




「ど、どうする銀ちゃん…」

「どうするって…そりゃお前…」






…買うしかないだろう?







「だよね!?」

「おう!」

「ねぇ銀ちゃん、こっちにラーメンの他に焼きそばまであるよ!!」

「何ぃ!?じゃぁそいつも買いだ!!!」

「合点☆」

「そういえば、ちゃんと金は貰ってきてんだろーな」

「あ」






そうでした。






「…駄目だ銀ちゃん。そういえば新八君
私たちが無駄遣いしないよーに『ご飯ですが、何か?』代しかくれなかったんだった!」


二人で買い物に行くと、いつも頼んでない物まで買ってきてしまうので

新八は財布に必要最低限のお金しか入れなかった事をは銀時に言われて思い出した。





とたんガックリと肩を落とす





「あのヤロ〜。財布の紐きっちり締めやがって…姑か」

「はぁ〜…。それじゃピン子買えないね…」









欲しかったなぁ










「…ちょい待ち」

「銀ちゃん?」

「確かここに…」



服のポケットを探り出す銀時。

するとジャラジャラという小銭の音が聞こえた。



「銀ちゃんもしかして…」

「あぁ。これで買えるぞ」




すっと差し出された手には230円が。

そう、それは銀時がジャンプを買う為に持っていたお金…






「銀ちゃんそれ…」

「…いいさ。これを期にジャンプを卒業するいい機会かもしれねぇし」

「何か小銭をいつもポケットに入れてるってオヤジっぽい」



グッサァ



「お、オヤジ……この永遠の少年と謳われる銀さんをつかまえて
おまっオヤジ呼ばわりはねぇだろ…。さっきだってジャンプ我慢するかピン子を買うか散々迷った俺を…」



「ねぇねぇ銀ちゃん!
丁度特売になってるからラーメンと焼きそばどっちも買えるよ!良かったね」







俺、まだピチピチの熟れ時なんだけど

お前からみたらもうオヤジに入っちゃうわけ?


銀時はこの時、年齢の差という名の、ものすごく大きな見えない壁にぶつかったのだった。






「何やってるの銀ちゃん。そんな所でのびてたらカートでコキュっと轢かれちゃうよ」

「…うぅ」


















オマケ


「三分経った〜♪さてと、じゃぁお湯を抜いて…」

「頂きまーす」

「あっ銀ちゃんラーメンの方少し残しといてね」

「おー」

っうギャァァァァァァァァァ!!!!!

「!?何だ!?いきなりそんな品の無い悲鳴を…」

「銀ちゃ〜ん」

「ど、どうしたよ」

スープの素も一緒に焼きそばにかけちゃったよぅ

「!……コンソメ味だな。気にするな、混ぜろ

うわ〜〜〜〜ん










終劇













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実は渡る世間見てないので良く分からないとか
幸楽の焼きそばが今日の昼ごはんだったとか
そしてスープを間違えてかけてしまったのは寧ろ自分だ…とか
これは自分だけの秘密の話です(おもっくそ言ってるけど)

ここまで読んで下さったさん、ありがとうございました。


2004.9.7