「ねぇ…聞いてもいい?」

「ん、なぁに?」

「その左手にある指輪は…」












 I wish 番外編 













ここは教団内食堂。

とリナリーはテーブルを挟んで向い合いながら食事をしているところだった。



「これ…?」

「…それって、もしかしてなんだけど…その…婚約指輪?」





ガタガタッ





マジでぇぇぇぇえぇぇぇえ!!!??

「…ラビ、食事は静かにしろ!!!(怒)」


の斜め右、リナリーの左隣に座っていたラビが

勢い良く立上がり、叫んだ。



、それってマジなんか!?!?


「…ラビ、食堂では静かにしなきゃダメだよ。

他の人に迷惑になるし…神田も怒ってるでしょ??」




「だって、それどころじゃねぇさ!!!が婚約って…本当かっ!?




ラビはもちろん、リナリーも…

そして密かに神田もの答えを待っていた。


















「してないよ」















「狽サうか!!な〜んだ良かったさ〜」

「でも結婚したよ」

「そうか!結婚したのか結婚…って、エェェェェェェェエ!!??

、それ本当なの!?結婚って…」

「…うん」

うわぁぁぁ、俺ショック!!がっ…が結婚……(泣)」

「こ、こういう時はお祝いよね。

おめでとう…ほらラビっ、泣いてないでお祝いしなさいっ!!」

「あはは、そんなに気遣わなくても大丈夫だよ」

「………が結婚…シクシク…」

「……相手は誰なんだ」

「ん?」





「相手だ」




ずっと無関心そうだった神田が、蕎麦を食べるのを止めての方を向いていた。



「あ、相手?えーと…アレンだよ////

「…やっぱりな」

、それ本当!?アレン君が結婚相手なの…?」

「…うん////」(モジモジ)

「…もー俺立ち直れねぇさ…アレンがの結婚相手だなんて…orz」




「神田、何で私の結婚相手がアレンだって分かったの…?」

「…お前のペンダントを、モヤシがしてたからだ」

「そっか、なるほど…」


はポンと手を打った。その間

ラビはテーブルに突伏し、リナリーは口もとに両手を当てて

そして神田は、また蕎麦を食べるのを再開し始めた。







「その…、アレン君と結婚って、いつしてたの…?」

「うーんと…つい半日前に…。

神父さまも誰も居ない教会でね、二人だけで」



が照れるように笑う。



「二人だけの結婚式かぁ…いいなぁ。何か、ロマンチックね」

「そ、そうかなぁ////」

「だって私なんて、兄さんが居る限りそんなこと出来そうにないもん;」

「あはは、リナリーが結婚したらコムイさん発狂しそうだもんね」




「半日前って事は……じゃあ今夜が結婚初夜なんか!?

ヤバいさっ!!!!

の貞操がッ!ハジメテがアレンに奪われるー!!




「えぇ!?////」

ブッ!!!

「Σうわっ!神田汚ッ!!

ちょっ、ラビっっ!!!

そんな事大きな声で言わないでっっ…!!!////」




周りに居た人間が、この騒動に何事かとこちらのテーブルを覗いている。

は顔を真っ赤にし、神田はゲホゲホと苦しそうに咳をしていた。




「うぅ…リナリぃー…////」

「よしよし;」

「がはがはッ…

てめぇラビ…デカい声で変な事喚くんじゃねぇ!!むせただろうがッ

「だってユウ〜俺のが〜〜〜っ考えただけで発狂するっ!!!

「知るか!!!勝手に発狂でも何でもしてろ馬鹿!!(怒)








ラビは発狂と言うよりは発情ですよね








『Σアレン(君)!!!!!!?』





いつの間にやら四人が居るテーブルにやって来ていたアレン。

顔にはいつもと変わらぬ笑みが浮かべられていた。








『(何か怖いんですけどっ…!!!!!?)』







…が、纏うオーラはいつもとは違う訳で…。(注:は気付かない)







「アレン君いつの間に…?;」(どきどき)

「何か色々と騒いでいる間に来たんですけど…あ、ラビ」

(どきっ)「な、なんさ…?;」





はもう僕の妻なんですから、

勝手に抱き着いたり甘えたりしないで下さいね」(にっこー)



「わ、分かったさ…;;

(怖い!!何かこの人の周り禍々しいほど黒い霧かかってるよ!!?

もしかして俺の事殺る気満々…!!?
)」



「もしそんなことしたら…

地獄の果てまで追いかけてケツの穴にダイナマイト突っ込んで爆死させますから」(にこにこ)


「は…はい…;;;」(ガクブル)





『アレン(君)怖っえーーーーー!!!!;;;;;』









「あれ?アレンはご飯食べないの?」

「えっと、僕はを呼びに来たんです。コムイさんが指令室までって呼んでますよ」

「そうなんだ。分かった、今行くね」


ガタガタと席を立つ


「あ、じゃあリナリーまた後でね」

「うん…じゃあね;」










とアレンが食堂を去った後、しばらく固まっていた三人。



「…アレン黒かったよな…?;」


「…笑ったな…最後に;」


「…、大丈夫かな…;」




の肩を抱いて食堂を出る時

こちらに分かる様に見せた、アレンの怪しい笑み



ラビは凍り付き

神田は嫌な予感を感じ

リナリーはが心配になったのだった。






「…あいつ絶対何か企んでるさ…。

もしかして指令室に行くって見せかけて、部屋に連れ込む気じゃ…」

「そ、そんな…アレン君だって嘘まで吐いてそんなこと…」


「そんなこと考えるのお前だけだろ」

「買ウ酷ッ!

あーでもよー!!

……………………

…………

……

…………やっぱ俺心配!!ちょっと行ってくる!!!!



「狽っラビ…」

「おいっ――…」




リナリーと神田の声を無視し、脱兎の如く走り去るラビ。





「あの馬鹿…」














この後(&ラビ)がどうなったかは・・・

あなたの想像にお任せします♪
















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はい。本当はもっとマジメなのを書くつもりだったんですが…
不真面目になってしまいました!;

悪乗りついでに、自分はアレンはなにもしないに一票ですねぇ。
うちのアレンはヤりたい病にはかかっていませんので(爆)
根は非常に純粋なのですよ。。。(今更フォローしても;)
あ、途中一箇所反転できる箇所があります。

ここまで読んで下さったさん、ありがとうございました。



2006.3.4